白内障手術の前日(入院初日)

手術の日が近づいても、気持ちはすっきりしない状態でした。

その時、私の心は、
手術そのものについては、何の不安もなかったのです(安全だろうから)。
何が不安だったかというと、
「片目だけを手術することによる手術後の見え方」についての不安です。
とりわけ、「眼内レンズの焦点距離」です。

白内障手術というのは、濁った水晶体を摘出し、かわりに人工レンズを
はめこむわけです。
この人工レンズを「眼内レンズ」と呼び、
その眼内レンズは、単焦点(固定焦点)なんです。
(遠近両用もあるが30万円以上の高額で、一部指定病院のみ取扱)

問題は、眼内レンズの「焦点をどこに合わせるか」です。
個人的には、白内障手術でこれが一番の問題だと思います。
・遠くに合わせると、近くが見えにくい(老眼)
・近くに合わせると、遠くが見えにくい(近眼)
最終的には、本人の希望により焦点距離を決定することになります。
(希望の焦点に合った眼内レンズを挿入する)

さて、私の場合、片目だけ手術なので、さらにややこしい。
(もう片方の眼の視力とのバランスの問題とか)
が、手術予約時の診察では、焦点距離についての相談がなかったなあ、
もう片方の眼に合わせた方がいいと言っておられたような記憶もある。
焦点距離は、どうなるんだろうなあ~、と不安でした。


そんな不安をかかえたままでの入院初日がやってきました。
入院経験があるので勝手知ったる総合病院です。
第一印象は、眼科病棟は若い看護師さんが少ないなあ、と感じました。
それが残念でしたが、眼科は高齢の患者が多いからかもしれません。

入院時の病棟担当医は、若い女医さんでした。
(かわいい人ですが、個人的にはタイプではない
そして手術の執刀医は、手術予約時の診察担当だった眼科部長です。
(手術そのものについては不安なしでしたが、さらに安心)

眼科部長「焦点距離は20cmくらいになるようにします」
私「えっ、35cmくらいを希望するんですが・・・」
(普段、私は30cm~40cmくらいで本・ネットを読んでいる)
眼科部長「あなたの場合、もう片方がかなりの近眼ですから、
バランスがとれなくなりますよ」
私「20cmじゃ困ります、30cm以上でお願いします」
眼科部長「30cmいうたら、こんなんやで、これで見えるんか!
と紙を30cmくらい前に出し、急に先生がキレました(驚)。

私は冷静さを保とうと意識しながら、
「も、もう片方の眼は普段コンタクトレンズをしていて、
35cmくらいで見ているんです」
眼科部長「えっ、いつもコンタクトですか。
そしたらコンタクトをはめてきてください」
どうやら、先生はコンタクトという意識がなかったようなのです。
裸眼で生活していると思われたのでしょうか?
それで、部屋に戻りはずしていたコンタクトをはめ、
再び先生と向かい合うと、
眼科部長「これ読めますか?」と紙を30cmくらい前に出し、
私「はい読めます、それより前だと老眼で見えないです」
眼科部長「それなら結構です」と穏やかな声(普段は、そう)。
そして、「~Dくらいにしましょう」と、つぶやきました。
私「・・」
わかってもらえたのかと、安心しました。
「~D」というのが、何cmを意味するのかわかりませんでしたが・・・

この先生は、片目だけの手術の場合、もう片方の眼に合わせるべき
という信念がおありのようです。
それで、私がめがねをしていないので、裸眼の近視に合わせようと
20cmの主張をされたと思います。
でも私は普段コンタクトで、30cm~40cmくらいで文字を読んでいる
ので、30cm(以上)を希望したのでした。

将来、何らかの理由でコンタクトをできない状態になった場合、
視力の左右差があるとメガネだと調整しにくい。
(私が若い時にコンタクトに変えたのは左右差があるからです)
そういったことも考慮して、先生は20cmを主張されたのかもしれません。
でも、もう片方の眼も白内障になる可能性は十分ありますから、
今現在のもう片方の眼の裸眼視力を考慮することは無意味かも
しれない。

こういったことを先生ともっと話し合いたかったのですが、
次から次へと患者さんを診察しなければいけない眼科部長で、
忙しそうでしたから(後ろに多数の他の入院患者が控えていた)、
それに、俺にまかせろタイプなので、(キレられても困るので)
話し合いできませんでした。

今の時代、ネットがあって良かったです。
自分でいろいろ調べられるからです。
先生に全ておまかせでは、後で後悔することがあるかもしれません。
白内障手術をする人は、先生と十分に相談しましょう。


さて、いよいよ明日は手術ということで、眠りにつきました。
手術自体には不安がなく、入院慣れしている病院なので、
まあまあ眠れました。

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